2025/10/03

2025年度 日本水産工学会秋季シンポジウム「沖合底曳網漁業がTAC管理対象魚種の拡大や海洋環境変動に対処するための要素技術」(12/8 東京海洋大学)

 

 

 

日本水産工学会会員の皆様

日本水産工学会
会長 松下 吉樹

 

 2025年度 日本水産工学会秋季シンポジウム「沖合底曳網漁業がTAC管理対象魚種の拡大や海洋環境変動に対処するための要素技術」を東京海洋大学楽水会館で開催することになりましたので,ご参加下さいますようご案内申しあげます。

 

題 目:沖合底曳網漁業がTAC管理対象魚種の拡大や海洋環境変動に対処するための要素技術

 

日 時:2025年 12月8日(月)13:00~17:35 終了後に懇親会を予定

 

場 所:東京海洋大学 楽水会館(対面形式)

 

コンビーナー:梶川 和武(水産研究・教育機構 水産大学校),五味 伸太郎(北海道大学),塩出 大輔(東京海洋大学),貞安 一廣(水産研究・教育機構 開発調査センター)

 

申込方法:
 日本水産工学会の会員,非会員を問わず無料で参加できます。参加希望の場合,事前にコンビーナーの梶川和武(kajikawa@fish-u.ac.jp(※@を半角に変更してください))までご連絡ください。その際に,シンポジウム後に開催する懇親会の参加希望の有無についてもご連絡ください。締め切りは11月20日(木)とします。
 なお,当日の飛び込み参加も認めますが,懇親会については人数に空きがない場合に限らせていただきます。

 

開催趣旨:
 令和2年の改正漁業法の施行を契機に,現在,TAC管理対象魚種の拡大が進みつつある。また,黒潮の大蛇行は7年9ヶ月振りに収束したものの,昨今の海洋環境の変動による漁獲対象魚種の分布変化は引き続き,継続することが予測される。今後,沖合底曳網漁業は,これらの変化への適切な対応が求められる。そこで,本シンポジウムでは,TAC管理対象魚種の拡大や海洋環境変動が沖合底曳網漁業に与える課題を生産現場・資源管理の観点から整理し,持続可能な沖合底曳網漁業を支えうる水産工学的な対応方策について議論する。
 まず,①沖合底曳網漁業の漁獲状況の変遷とTAC管理対象魚種の拡大や海洋環境変動によって生じる生産現場での課題や②TAC管理対象魚種の資源評価と資源研究者の立場から持続的な資源の利用のために必要だと考えられる対応策を明らかにする。また,行政の立場から,③漁業法に基づく資源管理の推進とその課題及び対応の方向性について報告する。さらに,④海洋環境の変動が漁獲状況に影響を与えていると推察されるスルメイカの事例の紹介と今後の海洋環境の変動の予測を示す。①~④の話題提供の整理を行った上で,生産技術の観点から課題克服のために必要となる要素技術に関する研究のレビューや実例とこれから求められる研究課題について提案する。
 

プログラム:
13:00~13:05 開会挨拶

松下 吉樹(日本水産工学会 会長)

13:05~13:10 趣旨説明

梶川 和武(水産研究・教育機構 水産大学校)

 

座長:貞安 一廣(水産研究・教育機構 開発調査センター)

13:10~13:35
1. 山口県以東機船底曳網漁業の現状とTAC管理対象魚種の拡大に伴う課題,取り組んでいる資源管理について

宮本 洋平(山口県以東機船底曳網漁業協同組合),梶川 和武(水産研究・教育機構 水産大学校)

13:35~14:00
2. 北海道沖合底曳網漁業の現状について

柳川 延之(北海道機船漁業協同組合連合会)

14:00~14:25
3. 日本海西部海域の沖底資源の評価と求められる対策

寺門 弘悦(島根県水産技術センター)

14:25~14:50
4. 北海道におけるTAC拡大対象種の資源評価について

境 磨(水産研究・教育機構 水産資源研究所)

(休憩10分)

15:00~15:25
5. 漁業法に基づく資源管理の推進とその課題及び対応の方向性について

赤塚 祐史朗(水産庁)

15:25~15:50
6. 対馬暖流の変動とスルメイカ産卵回帰の関係

広瀬 直毅(九州大学),山口 忠則(長崎大学)

座長:塩出 大輔(東京海洋大学)
15:50~16:15
7.沖合底曳網漁業においてTAC管理対象魚種の拡大に求められる技術と課題

梶川 和武,西 翔太郎(水産研究・教育機構 水産大学校),

五味 伸太郎(北海道大学),鈴木 勝也(日東製網)

16:15~16:40
8. 水産DXの社会実装における現状と課題

水上 陽介(オーシャンソリューションテクノロジー(株))

(休憩10分)

16:50~17:30  総合討論(40分)

座長:梶川 和武(水産研究・教育機構 水産大学校)

17:30~17:35 閉会挨拶

伊藤 靖(日本水産工学会 企画担当理事)

 

 

問合せ先

水産研究・教育機構 水産大学校 梶川和武

e-mail:kajikawa@fish-u.ac.jp(※@を半角に変更してください)

 

 

カテゴリ:会告・ニュースレター-日本水産工学会の行事