2015/06/04

平成27年度日本水産工学会春季シンポジウム概要報告



 平成27年度日本水産工学会春季シンポジウム「夜間イカ釣り漁業合理化のための議論」が5月31日(日)に長崎大学水産学部で開催されました。大学,研究機関,行政機関,漁業関連メーカーなどからの参加者に加え,実際にイカ釣り漁業を行っている漁業者3名を含む65名のご参加を賜りました。単一漁業種類を対象としたテーマ設定であったため,小さな会場を準備しましたが,蓋を開けてみると会場は満員で,急遽椅子を追加するほどの盛況でした。
 講演は,現状の確認→新しい知見→将来展望→現場からの意見→総合討論といった構成で組み立てられ,エネルギー多消費型漁業であるイカ釣り漁業において,省エネルギー光源として期待される発光ダイオード(LED)の導入をどのように進めるかが議論の中心となりました。特に,近年,解明されつつあるイカ類の漁灯への蝟集機構に関する知見と,行政と漁業の現場からの意見は,今後の夜間イカ釣り漁業の合理化に重要な意味を持つものと期待されます。
 講演者の方々とご参加いただきました皆様には,活発なご議論を含めて深く感謝いたします。これら講演の内容につきましては,会誌に掲載して会員の皆様にお知らせする予定です。

シンポジウム企画担当者 松下吉樹(日本水産工学会 企画委員会委員)


木村副会長による開会挨拶

講演者の方々(一部)


松下 吉樹(長大院水産),四方 崇文(石川県水総セ)


高山 剛(水研セ水工研),稲田 博史(東京海洋大学)


会場の様子

カテゴリ:日本水産工学会の行事